ジェイク・リー 新日本プロレス移籍か?ノア残留か?

 2023年1月からプロレスリング・ノアに参戦しているジェイク・リー選手。参戦当初から「俺はいつまでもここにいるわけじゃない」と期間限定での参戦を明言してきた。

年間契約選手としてノア所属となっているものの、2024年7月13日に自身が創設したユニットGood Lucking Guys(GLG)の解散、7月20日から始まる新日本プロレス「G1クライマックス 34」への参加が決定しており、ジェイク・リーの行動に注目が集まっている。

俺はいつまでもココにいるわけじゃない

ジェイク・リー選手は、ノア参戦当初は期間限定での参戦を明言していた。

ジェイク・リー

俺はいつまでもココにいるわけじゃない。それを(頭に)しっかりと入れておけ。

筆者は、ジェイク・リーがNOAHに参戦しているフリーの選手と思っていたが、実際はNOAHの年間契約選手、つまりジェイク・リーは正式なノア所属の選手であったことをNOAH武田取締役がインタビューで述べている。

ジェイク選手がいるといないとでは全く違う風景だっただろうと思います。ジェイク選手がいなかったら、全く違ったNOAHになっていたと思います。ただ、皆さんが勘違いしているのは、ジェイク・リーも年間契約選手なんです。

【NOAH武田有弘取締役インタビュー】<前編>大激動の2023年舞台裏、新たなチャレンジの狙いとは? | プロレスTODAY

またジェイク本人も2023年11月4日ノア新潟大会のバックステージコメントでノア所属であることを認める発言をしている。

ひと言だけ言ってやる。オレは今、NOAHだ。あとはオマエらが考えろ

ジェイク・リーが現状について説明 | ベースボール・マガジン社

俺が今ノアの舵を取っているからだ

ジェイク・リーは、ノア参戦から間もなく2023年3月にGHCヘビー級王座を清宮海斗から奪取し、2023年はプロレスリング・ノアの舵を取ってきた中心選手であったことは間違いない。

ジェイク選手がいるといないとでは全く違う風景だっただろうと思います。ジェイク選手がいなかったら、全く違ったNOAHになっていたと思います。

【NOAH武田有弘取締役インタビュー】<前編>大激動の2023年舞台裏、新たなチャレンジの狙いとは? | プロレスTODAY

ジェイク・リーは、ノア参戦当初から対戦したい選手の名前をいくつか挙げていた。中嶋勝彦、杉浦貴、丸藤正道、潮崎豪など。これらの選手とGHCヘビー級王座を賭けて壮絶な戦いを繰り広げ4度の防衛に成功。

2023年10月に拳王に敗北してGHCヘビー級王座を失うまで、約7ヶ月の間 GHCヘビー級王座を保持し続けた。

2024年1月2日の有明アリーナでノアの舵取りを再び宣言するも、3月にGHCヘビー級王座を保持するドクトル・ワグナーJr.に敗北しGHCヘビー級王座の奪還に失敗。

4月22日新宿FACEで行われた「MONDAY MAGIC season2 ep FINAL」でのGHCヘビー級選手権次期挑戦者決定戦で清宮海斗に敗北し、2024年は戦績が振るわない状況が続いている。

実はこの一戦が行われる前に、ジェイクは新日本プロレスの内藤哲也と戦うため、デビッド・フィンレーに「X」でDMを送り、コンタクトを取っていた。この事実はフィンレー本人が明かしている。

ジェイク・リーはこの時点で、プロレスリング・ノアでの戦いに区切りを付けていたかもしれない。

内藤哲也をぶっ倒しに来た

GHCヘビー級選手権次期挑戦者決定戦に敗れたジェイクは、翌日4月23日に新日本プロレスの後楽園ホールで行われた「L・I・J vs BULLET CLUB WAR DOGS シングル5番勝負」の第4試合(内藤哲也 VS ドリラ・モロニー)の試合に姿を現し、内藤哲也を急襲する。

ジェイク・リー

皆様はじめまして、ジェイク・リーだ。内藤哲也をぶっ倒しに来た男だ。

いつでもやってやるぞ。

ジェイクはいろんな選手とレスリングをするために、新日本プロレスを選び、最も価値(スキルや集客力)がある内藤哲也を狙うために「WAR DOGS」と共闘したことを語っている。

いろんな選手と戦いたいという気持ちは、ノア参戦直後に語っていた目的と合致している。

その後、5月6日日本武道館で行われた「ALL TOGETHER」の6人タッグマッチ(ジェイク・リー、デビッド・フィンレー、ゲイブ・キッド組 VS 内藤哲也、鷹木信悟、辻陽太)で、ジェイク・リーが内藤哲也からFBSで3カウントを取った。

ジェイク・リー

おい、内藤とシングルをやらせろ。

6月15日には「ALL TOGETHER 」初のメインイベントにスペシャルシングルマッチが組まれ、ジェイク・リー VS 内藤哲也が実現した。

このまま立ち止まるわけにはいかない

ジェイク・リーは、内藤哲也を追い詰めたものの、デスティーノで完敗する。そのままノーコメントでリングを去った。

「ALL TOGETHER 」の翌日(6月16日)、北海きたえーるで開催された新日本プロレス札幌大会にて午後4時頃に「G1クライマックス34」の出場選手とブロック分けが発表され、Aブロックにジェイク・リーのエントリーが正式に発表された。

この時、横浜BUNTAIで行われていたプロレスリング・ノアに出場していたジェイク・リーは、試合後リング上のマイクでGLG解散を宣言する。

リング上のマイクで、ジェイクは「このまま立ち止まるわけにはいかない」とし、7月13日の日本武道館大会でGLGを解散することを発表する。

ジェイク・リーは、GLGのリーダーとしてシングルマッチに敗北したためその看板を潔く下ろし、「G1 CLIMAX 34」で内藤哲也を倒すために新日本プロレスに参戦することを決意した。

しかし、GLG解散に追加する情報はないとジェイクは明言しているため、新日本プロレスに移籍する高いわけではなく、G1が終了したら、ユニットなしでノアに所属し続ける可能性もある。

ジェイク退団はG1の戦績とノアの契約期限次第か?

筆者の個人的な推測になるが、ジェイク・リーの今後の行動は「G1 CLIMAX 34」 の結果とノアでの年間契約が切れるタイミングにかかっていると考えている。

現在、ジェイク・リーはノア所属の年間契約選手であることは判明しているが、契約期限があとどれくらい残されているのか不明のため退団可否を予測できない。

ノアに参戦した時期が2023年1月であったが、最初はフリー選手でしばらく活動し、それからしばらく時間が経って年間契約を結んだのか、それとも最初から年間契約を結んでいたのかわからない。

もし、新日本プロレスに移籍するのであれば、年間契約を満了してからの移籍となるはずだ。

しかし、ジェイクがノアで戦いたい選手はもういないのではないかという見方もできる。

そうなれば、全日本プロレスからノアに参戦したときのように、新日本プロレスに戦いの場を求める可能性は充分にある。

一方で、GLG解散で退路を断つと思いきや、GLG解散以上の情報(ノア退団や新日本プロレス移籍などの情報)を追加しないと明言している。

ノア所属のままユニットなしのシングルプレーヤーでノアに残留する可能性も残されている。

ジェイク・リーの今後の行方は、早くても「G1 CLIMAX 34」が全試合日程が終了する8月18日以降であり、年間契約期間を満了してからの話となるだろう。